【Tips】アクリル板の彫刻部分に「色入れ」をして、プレートを製作しよう

【Tips】アクリルの彫刻部分に「色入れ」をして、プレートを製作しよう

ネームプレートやサインなど、アクリル板の彫刻部分にアクリル絵の具などで色をつけて文字やロゴを際立たせる方法があります。

透明色のアクリル濃い色のアクリルであれば、彫刻エリアがすりガラスのように白く浮かび上がり、十分に文字やロゴが目立つのですが、不透明の白・黄色・乳白など明るい色のアクリルは彫刻部分がほとんど目立ちません。そこに「色入れ」をするとパキッと文字が際立ち、しっかりとした仕上がりになります。視認性を確保したいサインなどにオススメの方法です。

今回はその「色入れ」が簡単にできる方法をご紹介いたします。

アクリルの保護シート(紙)が付いたまま加工→色入れまでするとラク!

一般的な色入れの方法は、「彫刻文字部分からはみ出すようにアクリル絵の具を塗って、ある程度乾いたら文字以外の部分をアルコールなどで拭き取り、その作業を2〜3回繰り返す」というものです。

しかし、アクリル板に元々付いている「保護シート(保護紙)」を利用すると、もっとラクに色入れができちゃいます。

【Tips】アクリルの彫刻部分に「色入れ」をして、プレートを製作しよう

まず、保護シートが付いたままカット・彫刻をします。
注:保護シートが紙の場合のみ。ビニールの保護シートの場合は、ビニールが熱で溶けて張り付いてしまうので、貼ったまま加工するのはNGです。

彫刻は、通常の彫刻より少し深めになるようにパラメーターを調整するのがポイントです。

彫刻部分の周りにアクリルの削り粉がつくので、ブラシや刷毛などで綺麗に掃除します。

【Tips】アクリルの彫刻部分に「色入れ」をして、プレートを製作しよう

加工後の保護シートを綺麗に剥がす方法は↓

【Tips】レーザー加工したアクリル板の「保護シート」を綺麗に剥がすコツ


こちらの記事で紹介していますが、今回のように色入れをする場合は、剥がす前に色を塗ってしまいましょう。

【Tips】アクリルの彫刻部分に「色入れ」をして、プレートを製作しよう

道具は、普通のアクリル絵の具と筆だけでOK。
彫刻部分を隙間なく埋めるように、左右上下様々な方向から、ゆっくりたっぷり絵の具を乗せていきます。

ある程度乾いたら、その上から2度塗り・3度塗りを繰り返します。
最後の塗りが乾いたら、こちらの記事を参考に、角にセロハンテープを貼ってから保護シートを剥がしていきます。

【Tips】アクリルの彫刻部分に「色入れ」をして、プレートを製作しよう

はみ出し部分が一瞬で綺麗に剥がれました。
でも、この時点ではAやdなどの抜け部分が剥がれていないので、細かい部分はピンセットなどで丁寧に取っていきます。

【Tips】アクリルの彫刻部分に「色入れ」をして、プレートを製作しよう

抜けの残りがないかチェックしたら、デザイン性と視認性の高い「色入れプレート」の完成!

【Tips】アクリルの彫刻部分に「色入れ」をして、プレートを製作しよう

※こちらのプレートは乳白色のアクリルで制作しているので、裏面に施した色入れが若干透けています。

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いかがでしたでしょうか。意外と簡単にできるんだ〜!と思った方も多いと思います。

今回は乳白のアクリルにグレーの文字で作成していますが、
↓黒アクリル×白

【Tips】アクリルの彫刻部分に「色入れ」をして、プレートを製作しよう

↓黄アクリル×緑

【Tips】アクリルの彫刻部分に「色入れ」をして、プレートを製作しよう
など、色の組み合わせによって様々なテイストを作ることができます。

お手持ちのアクリル絵の具を使って調色できるので、自由なカラーで色入れができるのも便利です。


オンラインレーザー加工サービスAnymanyでは、アクリルをカット&彫刻する際、輸送時の表面のキズ防止のため、紙の保護シートが付いたまま加工しそのまま発送していますので、Anymanyで制作の際はぜひその保護シートが付いたまま「色入れ」をやってみてくださいね。

あらかじめ色入れをする前提の商品の場合は、注文の際、備考欄に「色入れ用」と一言明記してください。通常の彫刻よりも色入れに適した深めの彫刻をして制作いたします。

この記事がものづくりの参考になれば幸いです♪