文化ヒナゲシ制作所さまより、制作した商品の写真を送っていただきました。
フィルムカメラ等の露出(絞りと露光時間)を算出するための、「露出計算尺」というツールです。
露出計算尺とは、デジタル一眼カメラのように電気センサーで明るさを測る機能がない、
昔のアナログカメラと一緒に使うための道具。
オンラインレーザー加工サービスAnymanyで3mmのヒノキ材を
カットしたパーツを使い、制作していただきました。

製作者さまご自身の「こんな製品があったらいいな」という体験から、
自らデザイン・制作し販売されているそうです。
フィルムカメラ愛好家の方には、デザインと使いやすさ、
そして機械式カメラに合わせて「電池不要」のツールであることが人気とのこと。

アナログカメラにぴったりの、レトロな雰囲気がとてもかっこいいですね!
全て手動でここまで綿密に設計されているのも脱帽ものです。
天然木をレーザーで加工した時の独特の「焦げ感」がうまく活かされていて、
使い込んでいくのが楽しみになるような商品ですね。
ちなみに、こちらは通常の彫刻ではなく、「ライン彫刻」で加工しています。

面でなく線で彫刻を入れる手法で、この事例のように0.3mm以下の細い線を
表現したい場合は、ライン彫刻が適しています。
通常の彫刻に比べ加工時間も短くなり、コストも安くなるのでオススメです。
詳しくはデザインデータの作り方をご参照ください。
素敵な制作にAnymanyをご利用くださり、ありがとうございました!
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以下、制作者さまの商品説明より
この露出計算尺には操作する箇所が2箇所あり、中央にある感度ディスクをカメラに入れたフィルム感度と合わせた上で、下側にあるシーン(明るさ)を選ぶレバーを撮影シーンのアイコンに合わせることで、適正露出となる絞り(F number)と露光時間(shutter speed)を読み取れるようになっています。
シーンレバーは片手で動かせるため、撮影時は1回の操作で済むよう工夫されています。
シーンレバーは操作しやすいように軽く動くようになっている一方、中央のフィルム感度を設定するディスクは不意に動いてしまわないようにシーンレバーを回してもズレず、また軸を木バネで押さえつけることで固さを持たせるような設計としています。
文化ヒナゲシ制作所さまは、スピーカーなどの機器周りの意匠ツールを
主に木材でデザイン・制作されています。
下記の通販サイトで販売されていますので、よろしければ覗いてみてくださいね^^